景清廟のかたわらの人丸塚
どんな伝承か
宮崎市の景清廟の近くには人丸塚がある。平景清の娘・人丸は父を慕ってこの地を訪れ、父の死後は草庵を結んで菩提を弔いながら暮らしたが、二十四歳で亡くなったという。この塚は、そうした娘の遺徳を偲んで祀られたものである。人丸姫については、建永元年に二十七歳で没したとする伝えなど、没年や享年の異なる類話も並んで伝わっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。