廟内に眠る人丸の墓
どんな伝承か
景清の娘・人丸は、父である景清を訪ねてはるばる宮崎までやって来て再会を果たしたが、建永元年九月、二十四歳で病死したと伝わる。宮崎市の廟の中には、今もその墓が残されているという。人丸姫をめぐっては、景清廟の近くの人丸塚に祀られているとする伝えや、生目の草庵で父と再会し三十一歳で没したとする伝えなど、細部の異なる類話が複数残されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房))
『日本伝説大系 第14巻』は、熊本・宮崎・鹿児島の三県に伝わる伝説を集めた日本伝説大系の一巻である。阿蘇の大鯰や海幸山幸など神話に連なる話から、為朝・景清・人丸姫の伝承、長者や河童・狐の話、池の主や大蜘蛛退治、狩人と犬の話までを収める。各項目は口承を重んじた例話を冒頭に据え、梗概にした類話と、『肥後国誌』など近世以後の史料を原文で引く文献を続け、全体を文化叙事伝説と自然説明伝説の部に分ける。