日光に孕んだイソカナと日の丸
どんな伝承か
大島北部のある村に、イソカナという美しい娘がいた。家に籠って外へ出なかったが、ある日庭に出て春の日ざしを浴びると、体の異変を感じた。十二か月を経て男の子が生まれ、太陽の子だからと日の丸と名づけられた。日の丸はたちまち成長し、母は会いたければ東へ来いと言い残して旅立つ。東をさして母を訪ね歩いた日の丸は、松の木陰で休むうちに眠り込み、夢のなかで母と再会した。目を覚ますと、枕もとにあったのは白骨だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。