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葬列のため一日で架けた識名橋

所在地沖縄県島尻郡南風原町字神里
年代伝承(口承)
登場尚巴志、中山王
出典日本伝説大系 第15巻

どんな伝承か

南風原町神里に伝わる話。南山の他魯毎の弟、南風原按司守忠は、南山が落ちたとき、兄と一緒に討ち死にしては祖先を祀る者がいなくなると考え、具志頭間切の波名城へ逃げ、首里に仕えるが親しかった安里大親のもとに落ちのびた。追手の噂を聞いた安里大親は、与那原の浜から山原の汀間へ守忠を逃がした。三年後に具志頭の安里村へ戻った守忠は安里大親の娘を妻とし、生まれた子が波名城大屋である。のちに尚円王の子・尚真の子守役をウフヤクに占わせ、与那原の浜で最初に出会った波名城大屋が選ばれた。彼は尚真王の代に具志頭間切の地頭を勤め、波名城親方と呼ばれた。親方が六月の二十三日に没したとき、葬列の通る識名橋が流されていたので、王はどんな橋でもよいから一日で架けよと命じ、津嘉山あたりの人夫が一晩と二日で架けた。もとは識名橋と呼ばれたが、一日で架けたので一日橋と名付けたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説大系 第15巻(山下欣一・遠藤庄治・福田晃(編集執筆)・日本伝説大系(みずうみ書房))

『日本伝説大系 第15巻』は、山下欣一・遠藤庄治・福田晃が奄美・沖縄本島・沖縄先島の編集執筆を分担し、福田晃が全体をまとめた伝説集である。島々の口承伝説を、市町村の民話集や大学の口承文芸研究会の採集稿、近世の文献から集め、天地や人類の始まり、島建ての神、キジムナー、蛇婿、津波、御嶽や墓の由来などを収める。第一部「文化叙事伝説」と第二部「自然説明伝説」に分け、各話を例話・類話・文献・参考の順に並べ、類話は地域別に配列する。

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