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和尚の名を呼ぶ古むじな

所在地山梨県韮崎市円野町入戸野(宝蔵院)
年代伝承
登場瑞頓、宝蔵院の和尚、話者
出典韮崎市の民話伝説

どんな伝承か

昔、宝蔵院の和尚に、瑞頓(ズイトン)という人があった。毎夜、寝しずまるとズイトン、ズイトンと呼ぶものがある。和尚はどうも変だ、一つ正体を見きわめてやろうと思い、月夜を幸いに明かりを消して寝たふりをしていると、いつものズイトンが始まった。足音をしのばせて戸のすきまからのぞくと、妙齢の美人に化けた古むじなが、太い尾で戸をズーッと撫でてはトンと叩き、それを繰り返すのでズイトン、ズイトンと響いて自分を呼ぶことになっていた。和尚が苦笑いしてエヘンと大きな咳ばらいをすると、さすがの古むじなも気づかれたと悟り、尾を巻いて裏の竹やぶをさして一目散に逃げ去ったという。

原典より

昔宝蔵院の和尚に、ズイトン(瑞頓)という人があった。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))

『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。

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むじな宝蔵院化け物尾竹やぶ

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