片山の竹やぶでついて来る小僧
どんな伝承か
韮崎町片山には竹藪が生い茂り、寂しい場所だった。百年ほど前、岩下家の祖父がここを通りかかると、一尺ほどの小僧が現れてついてくるので追い払うと、ふいに消えてしまった。気味悪く思って家に逃げ帰り、戸を固く閉ざしていると、まもなく戸を叩く者があり「オッチャン、いまオッカナカッタカ」と繰り返し尋ねてきて、ぞっとしたという。話者は山寺とみ氏。
原典より
今から百年程前、韮崎町片山には竹藪が一杯に茂って淋しい場所であった。—— 韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
韮崎市の民話伝説(韮崎市教育委員会・1967年(昭和42年))
『韮崎市の民話伝説』は、韮崎市教育委員会が昭和四十二年に発行した民話・伝説集である。韮崎・円野・中田・穴山・藤井・神山・穂坂・清哲・旭・大草・竜岡の十一町で民俗資料調査員が集めた百六十八話を収め、武田信玄・勝頼や鎮西八郎為朝、弘法大師の話、山の神のたたりや化かされた話などに話者名や『裏見寒話』などの出典を添える。巻頭に昔話と伝説の解説を置き、本文を木・石・水・塚・坂峠・山・谷沢・屋敷跡城址・祠堂・その他の十部に分ける。