腰掛ければ禍いを招く足利将軍の岩
どんな伝承か
入間の高倉にある氷川神社の境外地、若宮二九六番地に、浅間神社の旧跡がある。土地では通称浅間山と呼ぶ小高い場所である。その麓に、足利将軍腰掛の岩と言い伝えられる大石がある。昔から、この石に腰を掛けると災いに遭ったり病気になったりすると言われ、人々は恐れて近づかないという。『入間神社誌』に記された伝えである。
原典より
氷川神社の境外地若宮二九六番地に浅間神社の旧趾がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。