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犬の墓

所在地埼玉県富士見市大字水子西小原(犬の墓)
年代正保三年(一六四六)
登場修験般若院、愛犬、尊祐、難波田弾正、般若院権大僧都法印(碑の施主)、武将(一説の犬の主家)
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

富士見市水子の西小原に九尺四方ばかりの雑木山があり、犬の墓と称している。山中には正保三年に般若院が建てた碑がある。昔、南畑村に十玉院という修験があり、聖護院の直末で年々一回登上する例とし、末の般若院・万蔵院・西蔵院のうち一院を伴とした。ある年、十玉院は般若院を伴としたが、般若院は愛犬を連れて登上し、無事その任を果したという。この犬が死ぬと、犬も修験の一員として登上したとして塚を造営して厚く葬り、般若院も死後そこに葬られた。犬の墓の名はそのためにおこったと伝える。一説には犬が伊勢詣りをしたためとも、難波田弾正のもとへ鎌倉から使いに来た犬が昼食を与えられず死んだのを哀れんだためともいう。

原典より

西小原に九尺四方ばかりの雑木山があり、称して犬の墓といっている。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))

韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。

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