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芦毛の馬を嫌う久伊豆と雷電の神

所在地埼玉県熊谷市上之(雷電神社)
年代伝承
登場成田家時、成田家時ら、社前で落馬した武将
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

熊谷市上之の久伊豆明神と雷電宮の前の道を駿馬で通ると必ず落馬するといわれ、土塁を築いて新しく馬道を通した。社前に築いた土手の松は穂掛松と呼ばれる。応永年中、成田家時が従者四、五人と芦毛の馬で館の東の森の小祠の前を通ると、馬が跳ね上がって家時は落馬した。近くの老人に尋ねると、正面が久伊豆大明神、東向きの社が雷電権現で、この神は芦毛の馬に乗るのを嫌うという。家時は神威を恐れて芦毛の馬を神馬に納め、社前に堤を築かせた。以来、氏子は芦毛の馬を飼わず、旅先でも乗らなかったという。

原典より

久伊豆明神・雷電宮の前の道を駿馬に乗って通ると、必ず落馬するという。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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