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佐多御崎の鳥と海峡

所在地鹿児島県肝属郡南大隅町(御崎神社)
年代現代
登場永年鳥を友とする土地の人
出典定本柳田国男集 第1巻

どんな伝承か

陸奥の尻屋崎のような灯台では、闇夜に迷った鳥がぶつかって落ちることが多いというが、佐多ではそれがまれだという。柳田はこれを、御崎の神の林が鳥を導くからだろうと記す。秋から先は四方の渡り鳥がみなここで羽を休めるかと思うほどさまざまな鳥が集まり、静かな日には二十五海里の海峡の速い潮を越えて、種子島や屋久島の磯の鳥までが岬の岩に来て餌をあさる。空を渡る者にとってこの山ほどよい目印はないと、長年鳥と親しんできた土地の人々は語っていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。

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