トップ > 静岡県の伝承 > 熱海市

網代で海豚を追い込み叩き殺す

所在地静岡県熱海市網代
年代不明
登場浦人、柳田国男、漁師
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

伊豆の網代の南の方の海岸でも、小さな入江の口で海豚が沢山はねていた。こうして沖から追い込んで来て、一つ一つ棒で叩き殺し、うんと塩をして山国へ送って売る。海豚の革でよい靴をこしらえて大いに売ろうとした発明家も出たという。杣や木樵なら海の神の使いを信じ得まいが、渡世とはいいながら叩き殺す浦人たちはつらい。海豚は追われると大きな声をして鳴くそうだが、今や彼らは鳴いても何にもならない新発明の世の中に出逢ったのである。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

種別から探す

海豚俗信

熱海市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『定本柳田国男集 第3巻』の伝承