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滝の岩の上に髪を逆立てていた猿猴

所在地島根県益田市匹見町匹見山根下
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

話者が子どものころ、夕方になってから兄に川へ誘われた。遅いので気が進まなかったが、餌の石虫を拾えと言われてついていった。滝のそばに背の平たい大きな岩があり、兄はそこから釣り糸を垂れ、話者は河原で石をはがして石虫を取っていた。すると兄が泣き声で早く戻れと叫んで駆け出したので、話者もそのまま走って家へ帰った。話者には何も見えなかったが、兄は父に抱きついて泣いた。わけを聞かれた兄は、顔の小さな赤い顔のものが髪を逆立てて石の上にいたと言った。それを猿猴といい、だから夕方には川へ行くなと言うのだと父は諭したという。

原典より

わしはこの目で何べんも見たんじゃ。—— 現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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