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浜千鳥に息比べと相撲で負けたエンコウ

所在地高知県南国市前浜久保(正興寺)
年代現代
登場田中行馬、体験者(草相撲の大関・しこ名浜千鳥)
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

明治の頃、南国市前浜の久保に田中行馬という大男がいた。草相撲の大関で、しこ名を「浜千鳥」といった。ある夏の夕暮れ、田の仕事をすませた浜千鳥が正興寺の橋のたもとで川に入って体を洗っていると、エンコウが川から首を出して息比べを挑んできた。浜千鳥が勝つと、今度は相撲だというので、日が暮れて涼しくなったら浜へ来いと約した。浜で組み合うと、五番六番と重ねるうちエンコウは頭の皿が乾き、砂と塩水で皿にひびが入って動けなくなり、負けを認めた。浜千鳥が唾を皿に塗ってやると、痛がって正興寺の淵へ逃げ帰ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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