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掃部助の魂

所在地高知県南国市比江山
年代伝承・近世
登場語り手、伝承者
出典民俗怪異篇
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どんな伝承か

土佐国長岡郡国府村の比江山は、長曾我部元親の叔父である掃部助の城跡である。掃部助は元親の怒りを買い、一族とともに討たれた。その後、雨の夜に赤く傘ほどの大きさの火が一里余りを飛び回るようになった。この火は草履の裏に唾を吐きかけて招くと、車輪のように飛んでくるという。招いた男は恐怖のあまり逃げ帰ったが、火は家を取り囲み、やがて家は焼失した。同様に愛媛県松山の粟井阪では、河野某の怨霊火が九月に石手川南から五六里にわたって山伝いに現れ、忽然消える。また松山七不思議の一つ南郷の太鼓は、八月末に陣太鼓の音が鳴り響くが、音を追っても捉えられず、これは長曾我部元親に破られた伊予勢の仕業とされている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

民俗怪異篇(磯清・磯清・民俗怪異・昭和初期)

磯清『民俗怪異篇』。馬・城・猫・灯の占・狼・落語の怪談という主題ごとに、各地の怪異伝承を随筆風に集成する。馬の怪では、馬を悩ます馬魔(ギバ)とその禁厭、大津馬神社と魔女の素性、古戦場・城趾に出る首切れ馬と濁ヶ淵の主、袖ヶ瀧山の夜行さん(左片袖の姫)、鈴鹿の坂で物言った馬の人語(寛政年中)、馬と恋の執着、徳川家が白馬を禁物とした話。

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