水神の子ヒョウスボドンの足跡
どんな伝承か
宮崎県東臼杵郡西郷村(現美郷町)には、水神の子供とされる小さな存在についての伝承がある。ヒョウスボドン、セコボウなどと敬意を込めて呼ばれ、その足跡は三歳児ほどの大きさだという。実際にこれを見たという人は数多くいると伝えられている。同じ資料には、宮崎や熊本など九州各地で山や川に棲むというセコ・ヤマワロ・河童にまつわる似た体験談も数多く並べて紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。