坂上へ続く河童の足跡
どんな伝承か
秋田県由利郡矢島町の話である。矢島町の原田峯七の談に、四十幾年前、ある雨上がりの朝早く通りかかると、路傍の土の上に、三、四歳ほどの小児の足跡と見えるものが、坂上に向かってどこまでも続いていたという。同行の者から、それは河童の足跡だと説明されたそうである。早川孝太郎が諸国河童談として民俗学一巻三号に報じた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。