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堤の人柱となった孤児おからの地蔵

所在地秋田県由利本荘市松ヶ崎
登場おから、おつる、人柱になった娘、庄屋の娘
出典本荘市史 文化・民俗編

どんな伝承か

おからは母とともに父を探して旅を続け、他人の家の軒下で夜を明かしながら歩きつづけて疲れ果てた。川上から箸が流れてきたのを見て村があると知り、庄屋の家に頼んで庭の隅を借りたが、母は一週間ほどで死んだ。庄屋はおからを娘のおつると姉妹にして育てた。ある年、大雨風が何日も続き、沢の奥の大きな堤の土手が破れれば村中が流されるという事態になった。人柱を上げることになり庄屋の娘が選ばれたが、おからは受けた恩に報いたいと願い出て、自ら土俵とともに埋められた。すると雨はやみ、村は救われた。庄屋は村はずれに地蔵を建て、白石で刻んだ地蔵はおからだから拝んでやれと言い伝えたという。

原典より

おからど母親ど、父親どご探すために、ずーっとまずまず旅したもんですけおな。—— 本荘市史 文化・民俗編 より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

本荘市史 文化・民俗編

『本荘市史 文化・民俗編』は、本荘市の市史のうち文化と民俗を扱う巻で、ここに見えるのは第八章口承文芸の伝説の節である。竜馬山の主の足止め、虚空蔵山の手長・足長、死人沢の由来、弘法清水、大人の足跡、かれい沼、人柱になった娘、御嶽神社や馬頭観音、家の先祖の話を、話者の方言の語りのまま載せる。伝説を木・水・沢・台・丘・塚・石・神社・地蔵・観音・家・餅などに分けて整理し、一部の話には場所の様子を書き添える。

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