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ビリヤード場の屋根に昇ったもう一つの満月

所在地茨城県龍ケ崎市
年代現代
登場記録者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

竜ヶ崎市に伝わる、狸が月を昇らせるという話。話者の伯父は生前、狸は尻尾を輪にまるめ、その中心へ息を吹き込むと中天に見事な月が浮かび上がるのだと語っていたという。昭和の初め頃、伯父はビリヤード場を営んでおり、ある深夜、仕事を終えて同じ敷地内の母屋へ帰ろうと庭を横切ると、母屋の屋根の上に見事な満月が輝いていた。思わず手を合わせて拝み、月の美しさを伝えようと伯母の方を振り返ると、なんと反対側のビリヤード場の屋根の上にも、もう一つの満月が上っていた。びっくりして母屋の上の空を見ると、先ほどの月は跡形もなく消えていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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