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新兵が追った加久見の額白狸

所在地高知県土佐清水市加久見
年代現代
登場中村松之助、久松秀太郎、体験者、体験者の義兄
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

清松村加久見の中村松之助が新兵として入隊し、初の休暇に軍服姿を母に見せようと清水から越を通って帰った。加久見の宮で休んでいると、越に住む姉の夫の久松秀太郎が鳥籠を提げて通り、その後ろを絣の着物の五、六歳の男の子がついていく。見かけない子だと声をかけると、秀太郎は子など連れていないと振り向き、男の子は駆け出して尻尾を出し、狸になって田へ逃げた。松之助が追うと竹の際で姿が消えたが、よく見ると枯れ柴を頭にのせて目だけ動かしていた。人をだまし続けた額白の古狸で、捕まえてからは被害がなくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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