洗剤で米をといだ娘
どんな伝承か
石川県七尾市の回答者・湊孝次郎が伝えた話。平成四年頃、二十代前半のある娘が米を研ぐ際、より綺麗にしようと洗剤を入れてしまった。ところが仕上がったのは、きれいになるどころか、何とも言えない妙な味と匂いのするご飯だったという。生活知識の世代間の断絶を物語る現代の民話として、全国各地から寄せられた同種の話の一つとして紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))
『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。