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どんな伝承か
檮原町でのこと。ある晩、一人で山下の足谷へ行くと、夜も更けた頃、上の方から大きな鈴を転がすような音が聞こえてきた。また狸(タノ)の仕業だろうと思い、ほどほどに切り上げて戻ってきた。翌日、橋本孫次という人が話に来て『昨夜、山へ行っていたが、上の方から鈴を転がす音がするので止めて戻ってきた』と言う。『お前も行っていたか、わしも聞いた』と互いに大笑いした。昔の狸は火を灯したり神楽太鼓を打ったりお寺の鐘をついたりと色々な悪戯をしたが、今頃の狸は里へ出てくるようになったせいか、昔ほど芸がなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・1980年代)
松谷みよ子『現代民話考 9 (木霊・蛇)』を小話単位で全406話収録。木霊(木の精・祟る木)や蛇にまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明402話・市区町村判明344話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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檮原町の伝承
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