9. 伝説―雨乞いの獅子
どんな伝承か
白子町驚に伝わる雨乞いの獅子、驚獅子は、その獅子頭の大きなことで知られる。舞をするごとに雨が降るというので、これを利用して日照りの年に雨乞いをし、よくその効果があったと伝える。またこの獅子が若者の悪戯で山辺郡栗生の質屋に質入れされたところ、質屋の倉の中で荒れ狂い、物音がすさまじかったので、質屋では人を立て、ノシを付けて返還したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
白子町史(明治期以降(地名・地勢の記述から推定))
本書『白子町史』は千葉県白子町の地方史を記録した文献である。町内の地名由来、歴史的事件、民間伝説を系統的に記述しており、地名の起源についての歴史的・伝説的背景を網羅している。上総国一ノ荘という古い行政区画の時代から明治期の地租改正に至るまで、町の発展過程を追跡している。聖徳太子時代や源頼朝時代に遡る伝説から、江戸時代の検地や新川開鑿などの実質的な歴史記録まで、多様な時間層の記述が特徴である。