白亀に乗って八斗浦に現れた白子神社の白蛇
どんな伝承か
長生郡白子町関の白子神社は、漂着した蛇を祀る社と伝わる。大永五年二月初丑の日、八斗浦に南方から白亀に乗って神が現れたとの知らせを受け、里人が浜辺で身を清め棚を作り迎えると、白亀から降りて棚に上がり、亀は沖へ帰ったという。以来、近在十二ヵ村の鎮守として祀られた。別伝では家祖権太夫藤原重明が浜で汐汲みをしていると白蛇が亀の背に乗って現れ、柄杓を差し出すとその上に乗ったため、後に神託により現在の関の地に社を移したと伝える。
原典より
長生郡白子町関の白子神社は、漂着した蛇をまつる社であるという。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。