石堂寺の火事と雀・燕・蝙蝠の処遇
どんな伝承か
石堂寺がある夜火事になった際、雀はすぐさま駆けつけたが、燕は身なりを整えるのに手間取り遅れ、蝙蝠はよそへ遊びに行っていて火事を知らず駆けつけなかったという。仏は誠実な雀に一年中人と同じ穀物を食べることを許し、燕には稲の実る頃に去るよう定め、蝙蝠には夜しか餌を探せぬ身とし、以来鳥の仲間から除け者にされたと伝える。
原典より
安房郡丸山町の石堂寺は、上州妙義山・近江桜川とともに、日本三石塔寺の一といわれる古刹である。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。