雀と燕と蝙蝠
どんな伝承か
永享十一年、安房郡丸村大字石堂の石堂寺が兵火にかかったとき、日頃から観音の御影を敬っていた雀は一族を引き連れてすぐさま駆けつけた。燕は身を隠していたため騒ぎが収まってから参じ、蝙蝠はうかうかと遊んでいて参上すらしなかった。観音はその行いに応じて、雀には穀物を拾い食べることを許したが、燕には固くそれを禁じ年に一度遠国へ渡ることを課し、蝙蝠には仲間との交わりを禁じ昼に出歩くことも許さなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。