トップ > 京都府の伝承 > 京都市

冬池ユキの複数の罪障と供養

所在地京都府京都市伏見区
年代19世紀〜大正
登場冬池ユキ、淺川、体験者(仮名)、女行者(仮名)
出典變態心理と犯罪

どんな伝承か

呉服商の妻・冬池ユキ(仮名・四十八歳)の話。本年五月十二三日ごろから、夫の病気を癒してもらうつもりで、春野の紹介により女行者・淺川のもとへ参詣し始めた。まず罪障として出たのは、主人の曾祖父が殺したという伏見稲荷の使姫であった。次に実家の稲荷の使姫の白蛇、続いて主人の実家の曾祖父が殺した狐と蛇、主人の妹の嫁入先の祖父が殺した山猫と狸、最後に主人の実家の父が殺した野良狐が出た。五回で七つ出た罪障のうち、最後の野良狐を除く六つは像を買って御神体を入れてもらい、自宅に祀って供養した。参詣者は盛りには五十人ほどに達し、終わりのころは皆が競うように金を納めたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

變態心理と犯罪(中村古峽)

『變態心理と犯罪』は、中村古峽が著した変態心理学の論集である。二重人格、夢遊病、狐憑きや神隠し、催眠術を心理学の立場から解き、大本教・天理教・金光教などの神憑りや心霊術を迷信として論じ、迷信や二重人格のからむ大正期の犯罪事件の実話を収める。著者自身の被験者や大本教訪問の見聞を例に引き、変態心理の解説から催眠術、宗教批判、犯罪の実話へと進む順に並べる。

種別から探す

稲荷白蛇神体供養罪障御神体

京都市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『變態心理と犯罪』の伝承