深泥池の水面を歩く女の霊
どんな伝承か
京都の深泥池ほど不思議で不気味な話に満ちた池はないと著者は言う。深夜の水面に女の姿が浮かんでは消えるなど、ここで霊を見た人は非常に多い。池の近くでは夜、タクシーがなるべく女性を乗せないようにしているとさえ言われ、女の霊を乗せたという運転手は著者の知るだけで十数人にのぼる。水面を女が歩くように出てきた、苦しみもだえる女の姿を見た、という運転手の話も多い。昔から池の周りやこの池で命を落とした人、殺された人が少なくなく、女だけでなく男の霊も目撃されている。古い怨霊が地縛霊となり、近年ここや近くの病院で亡くなった人の霊を呼び寄せているのではないかと著者は見ている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。