女の髪が光る縁切りの法雲寺
どんな伝承か
京都には「濡れ髪さん」と呼ばれる寺がある。上賀茂にあるという法雲寺で、別名を「縁切り寺」という。全国の縁切り寺の中でも霊験が最も強いとされ、京都の寺の七不思議の一つにも数えられている。本尊の菊野大明神を頼って毎月二、三十人が縁を切りたいと願いに訪れ、その多くが望みをかなえているという。本尊は本堂脇の裏手、物置小屋のような建物に祀られている。中に入ると、願書と一緒に納められた女の髪が不気味に光り、生霊や死霊、怨念が渦巻いているかのようだ。古い絵馬や破れた提灯も異界を思わせ、取材に訪れた著者は三十分ほどで頭が激しく痛み出したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。