六道の辻・この世とあの世の境
どんな伝承か
京都には盆の行事が数多く伝わるが、東山松原通りの珍皇寺へ精霊を迎える「六道参り」は、盆本来の姿を伝える行事として知られる。珍皇寺の鐘楼は「迎え鐘」と呼ばれ、この鐘の下に地獄へ通じる穴があるとされ、鐘をつくたびに死者たちが騒いで現世に戻ろうとするという言い伝えがある。境内には石地蔵が並び、地獄と極楽を描いた六道絵が掲げられる。西福寺や六波羅蜜寺のあたりから東にかけては、江戸時代に板倉所司代が改称させるまで髑髏町と呼ばれた轆轤町がある。西福寺には嵯峨天皇の皇后・壇林皇后がモデルとされる「九想観の図」が伝わり、盆の間だけ公開されるという。
原典より
京都には、さまざまなお盆の行事がある。—— 心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。