出口王仁三郎の偽造神憑り
どんな伝承か
大本教の開祖出口なお(直子)には明治二十五年以来、国常立尊が神懸かって神諭(御筆先)が出されたと称し、その数は約一万冊とされた。しかし京都府警察部の調査では、直筆と称するもの二千九百十一冊、写し千九百一冊で、真正の御筆先は写しを加えても四千八百部にすぎず、分量を二倍以上に誇張していた。さらに雑誌『神霊界』掲載の神諭は原文に多くの加筆改作が施され、年代を前後させて出版されていた。教祖死後、教主出口王仁三郎が表した神諭は自分の意志で書いたもので、心理学上お筆先と呼ぶ価値がないと断じられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
變態心理と犯罪(中村古峽)
『變態心理と犯罪』は、中村古峽が著した変態心理学の論集である。二重人格、夢遊病、狐憑きや神隠し、催眠術を心理学の立場から解き、大本教・天理教・金光教などの神憑りや心霊術を迷信として論じ、迷信や二重人格のからむ大正期の犯罪事件の実話を収める。著者自身の被験者や大本教訪問の見聞を例に引き、変態心理の解説から催眠術、宗教批判、犯罪の実話へと進む順に並べる。