浅野自身の霊眼霊言体験
どんな伝承か
浅野和三郎は自らを常識味の勝った人間で霊覚には不向きと自認していた。しかし他人に霊眼・霊言を説く前に自分で体験し自信を得なければ口幅ったいことは言えぬと考え、大正五年、六年、七年頃までこれに苦心努力した。その結果、拙いながらも自分自身に霊眼(透視)や霊言などの体験を得て、ある程度まで霊覚の何たるかを味わった。だが霊覚者たるは自分の天分でないと最初から承知していたので、一応満足を得ると霊覚修行を中止し、以後は審神者として他人の霊覚養成に全力を挙げたと述懐する。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊縦横談(浅野和三郎・心霊縦横談 第一輯)
『心霊縦横談』は、浅野和三郎が心霊研究の立場から書いた論説と講演を集めた論集である。大正十五年二月の日付をもつ論説や、昭和三年の大連、昭和五年の大阪での講演記録を収め、科学と心霊現象、宗教と科学、予言の事実と理論、信仰の自由などを論じ、類似宗教の流行や禅僧の言説、ラジオの「朝の修養」の題材選びへの批判にも及ぶ。長めの論説・講演に短い時評を続けて並べ、一部の篇の末尾に日付と講演の場所を記す。