背後の霊団が命じた想念停止の修行
どんな伝承か
五井昌久は交霊会に通ううちに、自宅で修めていた神想観が憑霊的な性格を強め、その傾向が日常生活にも及んで自由意志を奪われるようになった。生長の家では霊能講師と認められる一方、通常の勤務が不可能となって退職する。心霊研究会で知り合った人物の家に住み込んで修行したが、予知や治病の力が強まった彼は警戒され、昭和二十四年に自宅へ帰った。その際に譲り受けた観音像について神示があり、翌日から「想念停止」の修行が始まる。「背後の霊団」は頭を去来する想念のすべてを停止せよと指示し、以後数十日、五井は絶食状態で一切の個我の念を許されず、恐怖を送り込まれ甘言で慢心を誘われる試練を受けたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鎮魂行法論――近代神道世界の霊魂論と身体論(津城寛文・津城寛文・宗教学・平成(著述))
宗教学者・津城寛文『鎮魂行法論―近代神道世界の霊魂論と身体論』。近代以降の神道界に展開した『鎮魂行法』を、霊魂論・身体論・シャーマニズム論の観点から体系的に分析する。