瞑想に現れた釈迦とキリスト
どんな伝承か
透明な柱を昇って自らの本体と合体する体験をした翌朝、五井昌久はふたたび瞑想に入った。すると眼前が光り輝く中に釈迦が現れて金色の宝珠を授け、続いて金色の十字架を背負ったキリストが現れて自分の体の中へ突入してくる、という体験をした。五井はこれらを単なる幻想ではないと述べている。この体験が終わると、彼は直覚的にすべてを知り得る者、すなわち霊覚者となった自分を見いだすことになった。病気をきっかけに岡田茂吉の浄霊に触れた昭和二十年から、神人合一を体験する二十四年までの約四年間に、この脱皮の過程は展開されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
鎮魂行法論――近代神道世界の霊魂論と身体論(津城寛文・津城寛文・宗教学)
『鎮魂行法論――近代神道世界の霊魂論と身体論』は、津城寛文が著し、春秋社から刊行された宗教学の研究書である。本田親徳・出口王仁三郎・浅野和三郎・友清歓真・川面凡児・田中治吾平・宮地水位など、近代以降の神道界とその周辺に現れた鎮魂行法家の系譜をたどり、その鎮魂帰神説や霊魂観をシャーマニズム研究の観点から整理する。序章と全七章からなり、第一章で行法家の群像を描き、第七章では「宗教的身体境界」の考え方によって鎮魂行法を類型化する。