二十一日鳴った和尚塚山の鉦
どんな伝承か
前橋市古市町の和尚塚山にまつわる話。和尚塚のおばあさんは山に住んで良い暮らしをしていたが、六十歳になると和尚塚山に捨てられた。おばあさんは「自分はこの中に入って鉦を叩いているから、鉦の音がしているうちは命があると思え」と言い残した。すると二十一日のあいだ鉦の音が聞こえていたので、人間は二十一日ほどは食べずに生きていられるものだということが分かったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史)
『群馬県史 資料編 27』は、群馬県の県史の資料編の一冊で、収めるのはその「第三章 伝説」である。伝説の定義と分類、『神道集』や近世の地誌から明治以降の郡村誌・伝説集に至る県内の調査の歩みを述べ、赤城と日光の神戦、赤堀道元の娘と木部姫の入水、文福茶釜、羊太夫、弘法伝説などを群馬の伝説の特色として論じる。続いて代表例を自然的・社会的・信仰的伝説の三つに分け、各地の口承と古記録を伝承地を添えて並べる。