役場に残る金時の指跡石
どんな伝承か
小山町役場には、金時の右手の指の跡が残るという石が保存されている。金時が熊と相撲をとってただ一度負けたとき、手をついた跡だという説と、怪力を試そうと力を込めて指を差し込んだ跡だという説がある。もとは金時山の中腹にあったが、大正十二年の大地震のあと、鮎沢川に転げ落ちているのを里人が見つけた。当時の足柄村長稲佐太郎が保存のため小山町長湯山正平に頼み、町役場で保管することになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
小山町史 第9巻 (民俗編)(小山町史)
『小山町史 第9巻(民俗編)』は、静岡県駿東郡小山町の町史の民俗編から、口頭伝承の章の伝説の節を抜き出したものである。石子詰にされた忍びの若者・用沢小僧の伝えを出典ごとに並べ、むらの名の由来、金太郎ゆかりの地と石、仇討如来や鬼鹿毛馬頭観音、村境の決め方、竹之下合戦にまつわる伝えなどを収める。富士山麓と足柄山のあいだの町に残る、地名と社寺・石に結びついた言い伝えが中心である。