青獅子を隠した雨の滝の沢
どんな伝承か
堂の前から北へ、山すそを二度回りこんだ先が滝の沢の谷あいである。沢をさかのぼると、岩の上に一本の笠松がひときわ目立って茂っている。鎌倉から神輿とともに逃れてきた若宮八幡の青獅子を、その重なり合った岩のすき間にしばらく隠しておいたと伝わる。青獅子が東根へ向かう道中はずっと雨続きで、岩穴に隠してからも雨はやまず、水が滝のように流れ落ちたので、滝の沢と呼ばれるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。