経を聞いたむじなの掛け軸
どんな伝承か
法蓮寺には、むじなが書いたという不思議な掛け軸が秘蔵されている。開山の快然が朝に夕に唱える経を聞くうちに、獣の身でありながら仏の心を得たむじなが、お礼にと書き残していったものだという。人とも獣ともつかない絵を真ん中に置き、その周りを経文のような筆の跡がびっしりと埋めているが、まったく文字にはなっていない。永禄二年に寺が焼けたときも、この掛け軸は焼け跡から無事に出てきたと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。