村じゅうに響いたカンカン石
どんな伝承か
カンカン石は釜石とも呼ばれ、もとは釜石古墳の跡にあって葺石だったともいわれる。畳一枚ほどの大きさで、叩くとカンカンと鳴り、その響きは有馬の村じゅうに届いたという評判の石だった。しかし昭和の初めに八木原方面の橋を造る際、同じ古墳の石とともに割られて使われてしまい、今は小字の名にその名をとどめるだけである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 第4巻 (民俗編)
『渋川市誌 第4巻(民俗編)』の伝説と昔話の冒頭を抜き出したものである。群馬県渋川市の飛び湯と午年の貝水、千が窪の蛇、弘法様の清水、渋川八名石・有馬五石などの石の伝え、祖母島のあずきとぎ、五居が島、二位寺山、歯黒稲荷などを、伝承の大字を添えて収める。利根川と吾妻川の合う町の、石と水と塚にまつわる伝えが中心である。