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老婆を慰めに通った五輪様

所在地群馬県渋川市有馬
年代伝承(口承)
登場飯野、宮下六之助、老婆に相談された村の郷士(原典は『飯野様』)、五輪塔が裏にある家の主
出典渋川市誌 第4巻 (民俗編)

どんな伝承か

昔、有馬に独り暮らしの老婆がいた。寒い冬の晩、品のよい年配の男が訪ねてきて、囲炉裏端で夜更けまで村の昔話をして帰った。男は次の晩もその次の晩も現れる。害はないものの不安になった老婆は、郷士の飯野様に相談した。小雪の晩、飯野様が老婆の家へ向かうと、竹やぶの細道で男に出会い、声をかけても答えないので太刀で斬りつけた。手応えはあったが男はすっと消えた。翌朝見ると、老婆の家の裏の五輪塔の屋根に新しい刀傷がある。男は五輪様の化身だったと悟った飯野様は供養を勧め、老婆も毎日欠かさず参ったという。欠けた五輪塔は今も残る。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

渋川市誌 第4巻 (民俗編)

『渋川市誌 第4巻(民俗編)』の伝説と昔話の冒頭を抜き出したものである。群馬県渋川市の飛び湯と午年の貝水、千が窪の蛇、弘法様の清水、渋川八名石・有馬五石などの石の伝え、祖母島のあずきとぎ、五居が島、二位寺山、歯黒稲荷などを、伝承の大字を添えて収める。利根川と吾妻川の合う町の、石と水と塚にまつわる伝えが中心である。

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五輪塔化身刀傷供養

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