太平洋を旅した犬
どんな伝承か
オランダ商船シマロール号の一等航海士W・H・マンテが飼うテリヤ犬ヘクトールは、バンクーバー港で船に乗り遅れ桟橋に取り残された。犬は五隻の停泊船のうち横浜へ向かうヘンリー号を選んで乗り込み、一九二二年四月二十日に出帆。十八日の航海の末、横浜港の関税波止場に着いた。停泊中、犬は突然興奮して吠え出し、近くを通ったオランダ船シマロール号のボートに乗る飼い主マンテを見つけて再会を果たした。この出来事は両船の航海士に問い質したドフトソン船長が調査・記録し、犬の方向感覚では説明できない例として報告された。
原典より
これから扱う物語は一見ひかえ目に見える。—— オカルトの世界(レオ・タラモンティ・オカルト・超常現象) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
オカルトの世界(レオ・タラモンティ・オカルト・超常現象)
『オカルトの世界』は、レオ・タラモンティが著した超常現象の研究書を日本語に訳したものである。予知夢や共通の夢、透視による人体診断、物から過去を読む過去知、未来の予見、犯罪捜査に用いられた透視、ポルターガイスト、霊媒の物理現象、魔術、動物の超感覚を、イタリアの新聞報道や著者が会った透視者の話、欧米の研究者の報告をもとに論じる。序「知られざる次元」と九章からなり、各章を多くの小見出しに分けて事例を並べ、訳注を添える。