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検黴で真珠を採られると恐れた娼妓

所在地大阪府大阪市西区
年代明治〜昭和
登場不明
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

日本の黴毒病院は慶応三年に横浜に設けられたのが始まりで、明治に入ると娼妓の局部を医師が検査する制度が各地に広がった。明治奇聞によれば、明治五年に各地の芸娼妓にも検査が及ぶと、大阪の遊女たちは強く反発し、検査を受けるくらいなら廃業させてほしいと迫る者が多く、楼主が検査の猶予を願い出る騒ぎになった。背景には、検査と称して陰部から真珠を採るのだ、真珠を取られると長生きできない、という根も葉もない噂が廓の中に広まっていたことがあった。新町の廓の会議所には、検査をあざける狂歌まで貼り出されたという。

原典より

その不服の原因は羞耻心が主であろうが、誰が言出すとなく『働毒検査など云って、実は陰中から真珠を採るのだ、真珠を採られると長生きしない』との浮説が廓中の無智な売女に伝わったためであったそうな—— 日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方 編著)

『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』は、富岡直方が編んだ怪奇実話集である。明治元年から昭和七年までに各地で起きた幽霊や狐狸の怪、畸形や奇病、天変や奇瑞、世相の珍事を、当時の新聞・雑誌の記事と筆者自身の聞き書きから集めている。明治・大正・昭和の三篇に分け、話ごとに年月を掲げて通し番号を振り、新聞記事を引いたうえで紙名を末尾に添える形を基本とする。

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