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男装の美人と高野山の僧の祟り

所在地大阪府大阪市中央区安堂寺町(備後屋)
登場喜助、金五郎、喜助の師匠の役者
出典お化と幽霊 怪談揃ひ

どんな伝承か

昔の四月、大阪道頓堀の芝居に出ていた金五郎の弟子喜助は、部屋入りの刻限を間違えて夜明け前に小屋の前で待っていた。すると裸足の僧が二人、棺桶を担いで高津の墓地へ行き、中から出した娘の死骸をさんざんに打ちすえて、また担いで戻っていった。後をつけると、安堂寺町の備後屋の門で僧も棺桶も消えた。訪ねると内儀の娘が夜明けに苦しんだといい、内儀は、娘時代に男装して高野山の院主二人に小姓として仕え、戒を破らせて死なせた報いだと打ち明けた。喜助が家宝の聖徳上人の御影を貸すと娘は治ったが、喜助自身は熱病で狂い死にし、幽霊となって内儀に恨みを訴えた。追善の法要を営むと祟りは止んだという。

原典より

今の今まで目の前にあった坊主も棺桶も夢のやうに消え失せて—— お化と幽霊 怪談揃ひ(大文館編輯部(編纂)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化と幽霊 怪談揃ひ(大文館編輯部(編纂))

『お化と幽霊 怪談揃ひ』は、播州を中心に摂津・淡路・大阪・神戸の怪異を集めた怪談集である。神戸のチャブ屋に残された下女の片足の靴、明石の坊主橋に出る按摩の怨霊、西瓜に浮かぶ女の顔、淡路洲本の白壁物語、西宮のねてこが池の怪などを、地名と人名を挙げて講談調で語る。三十余りの話を並べ、天保や明治九年の出来事とする話のほか、寄せられた原稿によるとことわる話も含む。

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幽霊高野山男装因果小姓

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