トップ > 福島県の伝承 > 桑折町

髪を羨んで本堂を走る娘幽霊

所在地福島県伊達郡桑折町字西町(桑折寺)
年代昭和三年
登場近藤喜一、『信達民譚集』の記録者
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

伊達郡桑折町西町の豆腐屋の娘が、十七になる正月、友達の家で酒を馳走され酔って帰り、そのまま炬燵で寝入った。着物の裾に火がつき、驚いて飛び起きたときには半身が火に包まれていた。池に飛び込んだ娘は水火の責めを受けて大病人となる。見舞いに来た友の美しく結った日本髪を羨みながら、娘は息を引き取った。その日、桑折寺の梵妻のもとへ髪を結った娘が上がり込んで丁寧に挨拶をし、茶を運ぶ間に姿を消した。翌日埋葬されたその夜から、娘は友の元結を切っては本堂を走り回り、住職と小僧の読経が七夜続いてようやく現れなくなった。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

種別から探す

日本怪談集死霊の働きかけ読経

桑折町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本怪談集 幽霊篇』の伝承