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楠次郎さんとレモン油(ハイカラな先触れ)

所在地高知県高知市円行寺
年代明治十七・八年頃
登場楠次郎さん、重兵衛さんの長男、裁判所書記、寺田寅彦
出典怪異考 - 化物の進化
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どんな伝承か

重兵衛さんの長男楠次郎さんから英語の手ほどきを受けた寺田が、ある夏の午後、砂糖水に茶褐色の薬液一滴を垂らして乳色になり芳烈な香気のする飲料を飲まされた。レモン油(レモン・エッセンス)だった。明治十七八年の片田舎の書記生としては驚くべきハイカラだった回想。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

怪異考 - 化物の進化(寺田寅彦・大正9年(1920)〜昭和12年(1937)発表の随筆を収録。中公文庫『怪異考/化物の進化 寺田寅彦随筆選集』)

物理学者・寺田寅彦が大正9年〜昭和12年に発表した随筆を集めた一冊。表題作「怪異考」では郷里高知の怪音「孕のジャン」を地鳴り(小規模地震)、馬を殺す魔物「頽馬・ギバ」を空中放電(セントエルモの火)と推定するなど、各地の怪異を一次資料(『民俗怪異篇』『伽婢子』等)に基づき現代科学の語彙へ翻訳する。

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