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塩冶村の農家で石臼が舞った怨霊の怪

所在地島根県出雲市
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵

どんな伝承か

今から百年あまり前、出雲国神門郡塩冶村のある農家で、石臼などの重い器物が宙に舞い上がったり、火の気のない所が光ったりする怪事がしきりに起こり、村中の騒ぎとなった。昼も夜も大勢が詰めかけて見張っても怪事はやまず、ついに松江藩の役所に願って武士を一人招いたが、それでも収まらなかった。のちに祈祷を行ってようやく静まったが、この家の怪事は、家で虐げられて死んだ若い娘の怨霊のしわざだったことが後になって分かったという。

原典より

この家の怪事は、その家にて虐待されて死んだ若い娘の怨霊の所為であつたと云ふことが後日判明した。—— 幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談)

『幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵』は、岡田蒼溟による霊怪の事例集である。祟る石、出雲の瀧姫行者、神西湖の妖怪、但馬の抜け首、黄金の精、海の牛鬼、天狗などの怪異を、著者自身の見聞や知人の談話、古い文書からの移載によって集め、明治・大正期の出雲や松江周辺の事例を多く含む。項目によっては【解題】や註を添え、事例の後に「第二編」と附録の「天狗考」を続け、巻末の「解説の欄」で生霊・疫神・物体の飛来などを心霊研究の立場から論じる。

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