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里トンネルで乗せた女と広がる幽霊名所

所在地和歌山県日高郡由良町(里トンネル)
年代昭和四十七年
登場—
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

昭和四十七年八月、和歌山県内で国道42号線の里トンネル付近に幽霊が出るという噂が広まった。前月の雨の夜、女に呼び止められ車に同乗させた由良町在住のAさんが後部座席を振り返ると女の姿は消えており、座席が濡れていた。Aさんは翌日から熱を出し一週間寝込んだという。和歌山放送が夏の怪談として取り上げ体験談を募ると、里トンネルのほか由良トンネル、水越トンネル、和歌山市の汀丁交差点、孝子峠、白浜の三段壁など次々に幽霊の噂が広まった。

原典より

喫茶店で友人と哲学堂の前の電話ボックスであった不思議な事件(電話ボックスの中に二人の男がはいって電話をかけていた。—— 現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年))

『現代民話考――偽汽車』は、松谷みよ子が編んだ『現代民話考』全十二巻の第三巻で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。鉄道開通のころ狸や狐が汽車に化けたという偽汽車の話、船幽霊や幽霊船など海の怪談、タクシーの幽霊など自動車や列車の怪談と笑い話を、全国の回答者の聞き書きや新聞・雑誌・書籍から集める。三章それぞれの冒頭に考を置き、話ごとに本文と分布を並べて地名・話者・出典を添える。

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