東向きの鳥居を十五社めぐる武運長久の願
どんな伝承か
東向き鳥居十五社参りは、東を向いて建つ鳥居を十五社めぐって祈る願かけである。十五という数は多くないが、東向きの鳥居そのものがめったになく、探し出すのにひと苦労したという。主に親戚の者が武運長久を願って行い、七つの鳥居をめぐる七鳥居参りも同じく武運長久の祈りであった。土地にはほかにも丑の刻参り、お百度参り、祈り釘、七小屋参り、送り旗などさまざまな願かけがあり、戦時中には百社参りや千社参りが各地区で盛んに行われた。
原典より
東向き鳥居十五社へのお参りで、数は十五で少ないが、東の方向へ向いて建てられている鳥居は少ない。—— 渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の第一節から第五節の初めまでを収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、東向き鳥居参りなどの祈願を、市内の大字ごとの聞き書きで記す。はじめにで章全体を解説し、続く節では話に見出しと採集地の大字を添える。