境橋から殿貝戸へ飛んだ光る玉
どんな伝承か
明治の末ごろ、話者はお婆さんと連れ立って水車へ出かけた。帰り道、荷物を背負って境橋のあたりまで来ると、竹やぶがぼうっと明るくなった。ふと見上げると、直径二十センチほどの光る玉がふわふわと北のほうへ飛んでいき、やがて殿貝戸のあたりで消えた。その翌日、祖母島でどこかのお婆さんが亡くなったという話を聞いたという。
原典より
帰りに荷物を背負い境橋の附近まで来ると、竹やぶが明るくなったので、ふと上を見ると、直径二十センチ位の光る玉がふわふわと北の方向へ飛んで行った。—— 渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の第一節から第五節の初めまでを収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、東向き鳥居参りなどの祈願を、市内の大字ごとの聞き書きで記す。はじめにで章全体を解説し、続く節では話に見出しと採集地の大字を添える。