抜けば血を見る金子家の小刀
どんな伝承か
柏原の金子家には、先祖代々守ってきた大刀と小刀があった。大刀は無銘だがたいそう長く、キツネ憑きや祟りに見舞われたとき枕元に置いて寝ると、憑き物も祟りもたちまち消えたという。一方の小刀は桐の箱に納めて決して外へ出さなかった。箱から出して抜けば祟りがあり、必ず血を見ることになるといわれ、何があっても抜いてはならぬと、代々縄で縛ったままにしてあった。この二振りの刀が今どこにあるかはわかっていない。
原典より
昔、金子家には先祖からまもっている大刀と小刀があった。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当))
『狭山市史 民俗編』は、狭山市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその「五 伝説・昔話・世間話」の部分が収められている。堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で古老の座談会と個別の聞き取りによって集めた話を、話者の地区・名・生年を添えて載せ、不老川や堀兼の井、影隠地蔵、キツネ、豪商綿貫家の話などを含む。伝説は水・動物・植物・地名・人物・塚・神仏・地蔵・妖怪変化など十項に分け、話ごとに[解説]を付す。