御紋章に灯った火事の前触れ
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どんな伝承か
昭和十年二月に北海道で起こったことである。競馬の騎手・飯塚伴五郎は、春の競馬に用いる馬を買うために妹背牛町へ出かけ、望みどおりの馬を手に入れて、その夜は同地の知人・得永慶三郎の家に泊まった。表座敷で寝つけずにいると、床の間の上の欄間に黄色い小さな光が見えた。電灯をつけると御真影の額があり、上部に金泥の菊の御紋章があった。灯を消して隣室や屋外の明かりを調べても反射のもとは見当たらない。もう一度見ると、やはり黄色い丸い光があった。前兆だと感じた飯塚は主人を起こして用心を促したが笑われ、身支度をして座っていると十一時ごろ半鐘が鳴った。馬を預けた民家も焼けたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫版・決定版・昭和13年編纂(1938年))
日本怪談実話(田中貢太郎)/幽霊と怪光の実話/怨霊と祟り・因果/死の前兆と怪音/各地の怪異実話
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妹背牛町の伝承
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